『この夏は登山に挑戦!』
そんな風に考えていらっしゃる方も多いとは思います。
海や川とまた違った思い出が出来る事でしょうし、私も夏の登山は非常におすすめです。
ですが登山は夏のアウトドアでも比較的「準備」が大切であり、安全の為に服装から装備、果ては計画書の提出など色々と大変です。

必須の登山道具についてはこちらで詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
今回は夏の登山に大切な服装をご紹介していきます。
おすすめアイテムや基礎知識までまとめておりますので、ぜひ参考にして下さいね。
登山の服装は基本3レイヤー
レイヤー、つまり重ね着です。
山は天候の変化が激しい為、『夏は暑いから薄着で・・・。』といった地上の常識は通用しません。
基本的にはアンダー・ミドル・アウターの3種類を正しく組み合わせ、体温をコントロールしていくといった具合です。
今回は夏の登山というテーマですので、夏に合ったそれぞれのポイントとおすすめのアイテムを紹介していきます。
アンダーウェア

その名の通り肌着です。
登山におけるアンダーレイヤーは乾きやすく、速乾性のあるものが望ましいですね。
蒸れると体温調節機能が上手く働かなくなったりしますし、休憩中に汗で体を冷やしてしまい体調を崩す原因になってしまいます。
基本的には乾きやすい化繊素材のアンダーウェアがおすすめです。
綿素材は肌触りは良いのですが、やはり乾きにくいので避けた方が良いでしょう。
また、半袖でも問題無いのですが私は夏でも長袖のアンダーウェアをおすすめします。
理由は虫刺されや紫外線対策などなど。
暑くなったら袖を捲り上げればよいだけなので、何かと便利なのです。
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おすすめはこちらのモンベル ジオラインシリーズ。
軽量で速乾性に優れているので動きやすく、汗をかいてもしっかりと乾く優秀なアンダーウェアです。
またこちらは最も薄手のタイプとなっており、重ね着もしやすいのが特徴です。
ですが人によってはかなり薄手に感じるようなので、不安であれば同シリーズのM.W.モデルがおすすめ。
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こちらでしたら高い保温力もあり、そこまで薄いといった事はありません。
体感温度は人それぞれなので一概には言えませんが、比較的暑がりな方は薄手のL.W.モデル。
そうでない方はこちらのM.W.モデルを購入しておけば良いでしょう。
勿論レディース用もありますので女性の方はそちらをチェックしてくださいね。
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モンベル ジオラインシリーズは価格的にも他製品と比べてお手頃なものが多く、初めての登山用アンダーウェアとして非常におすすめです。
紹介したようなタイトな長袖タイプが最もおすすめですが、他にも色々な種類があるので一度自身で目を通してみても良いかもしれませんね。
Amazon ← こちらから他タイプが確認できますので、気になる方は覗いてみて下さい。
ちなみに、商品名にある
- 「L.W.」がライトウェイト
- 「M.W.」がミドルウェイト
- 「EXP」がエクスペディション
となっています。
それぞれ薄手・中間・厚手といった違いになりますので、選ぶ際は参考にして下さい。
ミドルウェア
次は中間着です。
ミドルウェアの基本的な役割は、アンダーウェアから発生した汗を発散させる事と、体温を一定に保つ保温性能が大切です。
保温性能が大切といっても、基本的には重ね着しやすいように薄手のタイプが良いですね。
出来るだけ吸水性の高いものをチョイスし、夏用なので通気性の良いものがおすすめとなっています。
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こちらもモンベル製品ですが、ソフトシェルタイプのパーカーがおすすめです。
ソフトシェルとは柔らかく、それでいて伸縮性のある素材を使用した通気性・撥水性に優れたタイプの事で、伸縮性があるため上半身が動きにくいといった事にはなりません。
画像では分厚そうに見えますが比較的薄手のタイプとなっており、そこまで暑さを感じる事もないでしょう。
ですが、それでも真夏の蒸し暑い時期ですと重ね着しているだけで『暑い!』と感じるかと思いますので、そんな時は脱いでしまえば良いのです。
先述した通り、山の天候は変わりやすいので休憩中に少し肌寒くなったりすることがあります。
そんな時にミドルウェアで体温をしっかりコントロールしてくださいねという事です。
そういう意味では、普段使いも出来るおしゃれなシャツタイプもミドルウェアとして有効ですね。
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ウィックロンと呼ばれる素材をメインに使用しており、肌触りの良い高い速乾性を持ったシャツとなっています。
襟裏には吸汗加工を施したメッシュ地を採用しており、登山など汗をかきやすいアウトドア用としてしっかり活躍してくれる事でしょう。
体温調節としてはボタンを開閉すれば良いだけであり、薄手のシャツタイプなので脱いでもコンパクトに収納でき邪魔になりにくいです。
デザイン的にも普段使い出来るので、登山に向かう・帰宅時でも「いかにも登山」といった雰囲気にならないのが嬉しいポイント。
そこまで厳しい条件でない低山であれば、こちらのシャツタイプのミドルウェアでも良いと言えるでしょう。
他にもデザインで選びたい方には以下のブランドのシャツがおすすめです。
これらはアウトドア用に吸湿性・速乾性に優れているものが多く、登山用のミドルウェアとしても最適です。
ここから、あなた好みのデザインのシャツを選んでみて下さいね。
アウター
主に防寒・雨風を防ぐ目的で着用されるのがアウターです。
基本的には冬の登山に着用するものなので、夏場は着ていく必要がありません。
ですが何度もお伝えしている通り、山の天候は変わりやすいので雨風を防ぐという観点では必須です。
つまりは、夏はレインコートをアウターとして持っていけば良いという事ですね。
ですので、ここではおすすめのレインコートをご紹介します。
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ゴアテックスという世界最高水準の性能を備える素材を使用しており、非常に優秀な透湿性と軽量・コンパクトを実現したモデルとなっています。
しっかりと雨風を防げるのは勿論ながら、それでいて蒸れにくいという運動量の多い登山に最適なレインウェアです。
価格は決して安くないですが、そもそも登山用レインウェア自体が比較的高価な製品が多く、その中でも性能を考えると群を抜いておすすめです。
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レディース用はこちらから。
性能としてはメンズと何ら変わりありません。
特に軽量が売りでもあるこちらのレインウェアは、荷物が多く重くなりがちな登山において、非力な女性にはかなりおすすめであると言えます。
併せてパンツも揃えておくと良いでしょう。
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こちらもウェアと同じく、ゴアテックスと呼ばれる素材を採用しており、非常に優秀な透湿性・軽量コンパクトさが売りのレインパンツです。
もちろん蒸れにくさも一級品であり、登山に最適です。
そしてレインパンツとしてだけでなく、登山用ズボンとしてもおすすめ。
履き心地が良く、それでいて動きやすくもあるので下半身にストレスを感じる事がありません。
紫外線対策や虫刺され、擦り傷などを考えるとやはり、ズボンも丈の短いものよりロングタイプの方が良いです。
ウェアと合わせても400gという驚きの軽さは、登山用レインウェア&パンツとして最もおすすめです。
最後に
ほとんどがモンベル製品となってしまいましたが、これは特に贔屓にしている訳ではなく、単に価格と性能のバランスが最も良いと感じるからです。
下を見ればもっと安く、上を見ればもっと高性能で高価な製品もありますが、やはり登山初心者にはおすすめできません。
身を守る大事な服装ですから、安すぎるものでは環境に適応できず、体調を崩してしまうかもしれません。
また高価な製品は初心者にはオーバースペックになりやすく、単に”勿体ない”です。
登山の服装において大切な事は、「何を着るか」ではなく「なにを組み合わせるか」です。
時にはミドルウェアを2枚3枚と重ね着し、しっかりと快適な体温調節を行えるようにしましょう。
今回紹介したものを参考に、ぜひあたなのお気に入りを見つけて下さいね。