レーダー探知機は様々な種類があり、どれを選べばいいのか分からなくなっている方も多いのではないでしょうか?
最近のモデルは様々な付加価値を搭載した機種が多く、レーダー探知機としての単純な機能や性能を比較する事が難しくなっています。
そこで今回は、ユピテル・セルスター・コムテックの3社から2016年モデル・17年モデルの機種をチョイスし比較していきたいと思います。
まずは比較のポイントを見て行きましょう。
レーダー探知機徹底比較!注目ポイントはここ!
様々な付加価値が付いているレーダーが多いですが、比較するポイントを絞っていきましょう。
今回はこの5つのポイントに分けて説明していきます。
- OBDⅡ(自車の車両情報取得機能)対応
- どんなセンサーを搭載しているか
- 小型・移動式オービスに対応
- ドライブレコーダー等の周辺機器との連動
- 無線LANによるデータの自動更新
OBDⅡ(車両情報取得機能)対応
車にはECUと呼ばれるコンピューターが積まれており、そこで電子制御を行っています。
ECUが故障を検知した場合は、ドライバーに分かるよう点滅や鳴動などで表されるようになっています。
もしOBDⅡに故障診断器などを接続すると、故障内容の解析まで出来るようになるのです。
最近はレーダー探知機が故障診断器の役割も果たしてくれるものも多いんですよ!
もちろんそれだけではありません。
- メーターよりも正確な速度が把握できる
- ハイブリッド車専用に低燃費走行するために必要な情報が取得できる
- 車速感音ドアロックで20km以上の速度がでるとオートドアロックが掛かる。
これらは使うOBDⅡアダプターの機種や車種にもよるので一概には言えませんが、あると便利な機能であることは間違いありません。
どんなセンサーを搭載しているか
レーダー探知機は自車位置の測定を主にGPSを受信する事で行っています。
しかし山の中やトンネルなど電波の悪い所でも、自車位置特定と警報を忘れられては困ります。
そんな時に欲しいのが【ジャイロセンサー・G(加速度)センサー】です。
ジャイロセンサーは電波が悪く、GPSから自車の位置情報を取れない場合に車の方向や向きを検知するセンサーです。
G(加速度)センサーは同じく電波の悪い場所で自車速度の変化を検知するセンサーです。
この2つが合わさる事で電波の悪い場所でもなるべく正確に自車位置の把握を行うことが出来るようになっています。
Gセンサーに関しては低価格モデルでも比較的付いている製品が多いです。
しかしジャイロセンサーは付いていない事もあるので、そこも選定基準の一つとなってきます。
上位モデルになると、あと2つセンサーが付く機種があります。
それは【気圧センサー・照明センサー】です。
気圧センサーは車両の高低差を感知するセンサーで、高速道を走っているのか一般道を走っているのかの判断に使われています。
これが意外と便利で、一般道を走っているのに高速のオービスや料金所の警報を鳴らされる事が少なくなります。
照明センサーは外の明るさによってレーダー探知機の画面の明るさを変化させるセンサーです。
こちらはレーダーの性能には影響しない部分ですが、無いよりはあった方が良いですね。
小型・移動式オービスへの対応
※引用元:セルスター公式ページ
近年、生活道路での取り締まりを目的とした小型の移動式オービスが配備されることが多くなりました。
移動式オービスは設置・取り外しが容易なため、何処に設置されるか分かりません。
この小型オービスに対し、レーダーとGPS、小型オービスの設置場所を収録されたデータによる警報が為されるかどうかポイントになります。
ドライブレコーダー等の周辺機器との連動
※引用元:コムテック公式ページ
ドライブレコーダーとの相互通信により、ドライブレコーダーに映っている映像をレーダー探知機に飛ばす事が出来ます。
オービス等の正確な位置把握をする為に欲しい機能ではあります。
競合3社共にドライブレコーダーの開発にも力を入れているので、一緒に購入できるセットも多くあります。
ドライブレコーダーも付ける予定の方は、セットの方がお得に購入出来るかもしれません。
同じ会社の方が互換性も間違いないと思うので、連動させたい方はなるべく同じ会社の物を使用する方が良いかと思います。
ドライブレコーダーはレーダー探知機と比べ競合が非常に多く、単体で購入すると迷う場合もあるかと思います。
なのでセット以外で購入する場合は、レーダー探知機との連動に対応するドライブレコーダーかどうか見極めてから購入しましょう。
無線LANによるデータ自動更新
※引用元:セルスター公式ページ
データ更新は手動だと、PCにmicroSDを装着して公式サイトからダウンロードする形になります。
自動更新機能があれば、毎月更新される最新データを不自由なくインターネットから受け取ることが出来ます。
これは競合3社で少し内容が違って、
ユピテル・コムテック(17年モデル)は別売りの【無線LAN機能付きmicroSD】を購入・装着する事で、電源を入れるたび最新情報が受け取れるようになります。
セルスターはお家やコンビニ・スマホのデザリングによる無線で、レーダー探知機をインターネットに接続すると更新できるようになっています。
便利なのはやはりユピテルかコムテックかと思いますが、セルスターの方式でも出かける前にちょっと繋げば更新出来ますのでそこまで変わりません。
無線で更新出来る。という部分が大切になってきますね。
レーダー探知機を選択・比較する上で大切なポイントについてお話させて頂きました。
詳しく分からずとも、何となく覚えておくだけで選ぶ時にちょっとした閃きになったりするので、是非覚えておいて下さい。
次は上記を踏まえ、競合3社の17年モデル・16年モデルを比較してみましょう。
2016年モデル徹底比較!
16年モデルとはいえ多くの機種がありますので、ここでは16年に発売された最上位機種を比較対象としていきたいと思います。
左から【ユピテル・セルスター・コムテック】の順番になっています。
2016年モデルについて
様々な部分で他社よりもコストが掛かりますが、ユピテルがレーダー探知機としてはNo.1だと思います。
16年モデルだけでなく、それ以外の機種も総合的に見てユピテルの技術力が素晴らしいですね。
誤報が他社に比べ少なく、フルマップレーダーも見やすくてキレイ。
レーダー探知機としては1番洗練されているというのが個人的な意見になります。
では上記で紹介した5つの項目ごとに見て行きましょう。
- OBDⅡ(自車の車両情報取得機能)対応
- どんなセンサーを搭載しているか
- 小型・移動式オービスに対応
- ドライブレコーダー等の周辺機器との連動
- 無線LANによるデータの自動更新
1、OBDⅡ(自車の車両情報取得機能)対応
もちろん対応しています。ユピテルはドラレコだけでなく独自の安全支援システムである【Maemite・OKITE】を開発しています。
わき見、居眠り運転などをしていると警報を鳴らしてくれる機械ですが、それとも連動する事が出来ます。
まだまだ値段も高くつけている人はあまり見かけませんが、先端技術である事は間違いないですね。
2、どんなセンサーを搭載しているか
上記で紹介した4つのセンサーを全て搭載。GPSの測位はばっちりです。
3、小型・移動式オービスに対応
残念ながら、この機種が発売した時点では小型オービスのレーダー波を探知する技術は出来ていなかったようです。
ただデータ更新をしっかりしていれば、GPSによる警報は行われます。
4、ドライブレコーダー等の周辺機器との連動
もちろん問題ありません。
ドライブレコーダーはもちろん、ユピテルのGWR203sdであればOKITE・Maemite共に連動させることが出来ます。
5、無線LANによるデータの自動更新
ユピテルは無線LAN機能付きmicroSDさえ購入すると、無線でデータ更新出来ます。
セルスターは無線さえあればいけますね。
しかしコムテックの16年モデルは自動更新を搭載していません。なので手動更新となるので少々面倒になりますね。
2016年モデルのおすすめレーダー探知機
セルスターを選ぶ場合、16年モデルがおすすめです。
後述しますが17年モデルでそこまでの進化が見られないので、値段が下がってきた16年モデルがおすすめという訳です。
ユピテル・セルスターに関しては17年モデルの方がおすすめな部分もあります。
それはまた後で見て行きましょう。
上記で紹介した5つのポイントについて表にしてみましたので、目を通してみて下さい。

2017年モデルについて
16年モデルよりも更に進化した17年モデル。
大きな変化の特徴は、小型オービスのレーダー波をキャッチできるようになった事。
17年モデルは若干オーバースペック気味ではありますが、都会などの小型オービスも気になる場所であれば使いこなせるかもしれませんね。
値段が落ちてくるまで他の物を使用する、というのも悪くないかと思います。
ではポイントの表を見て行きましょう。

2017年モデルのおすすめレーダー探知機
上述しましたが、大きな変化は小型オービスへの対応です。
しかしセルスターのみGPSのみの発見となってしまっているため、若干出遅れていますね。
それもあってか17年の最高級モデルはユピテルとコムテックの2強状態になっていると言えるでしょう。
セルスターは17年モデルと16年モデルに機能の差が殆ど無いので、価格の安い16年モデルがとてもおすすめになります。
最後に17年モデル各機種の特徴を軽く見て行きましょう。
ユピテル SUPER CAT GPS&レーダー探知機GWR303sd
※引用元:ユピテル公式ページ
16年モデルからの変化は小型オービスへのアプローチが主な変化です。
さらに業界最多の全70衛生による高速測位・正確な位置測定にも定評があります。
フルマップレーダーに取締り路線が点滅して出ますので、見やすい事も特徴ですね。
そしてユピテルが支持される最も大きな理由の一つは誤報の少なさです。
特許も取っている誤警報キャンセル機能で、1度誤警報してしまっても次に通る時は誤警報としてキャンセルされます。
他社製品を使っていて最も気になるのが誤警報の多さなので、この正確性はユピテルが随一です。
誤警報がうるさくて気になる方はユピテル製品を選んだ方が良いでしょう。
私のおすすめは断然ユピテルです!
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セルスター レーダー探知機 AR-W81GA
※引用元:セルスター公式ページ
16年モデルから大きな違いはありませんが、変更されたポイントはスマホの様にタッチパネルでピンチ・フリック操作が可能になりました。
正直あまり使う要素を感じない変更ではありますね。
走行中の操作は危険ですし、ナビの機能も一緒に付いていれば良かったのですが。
セルスターが選ばれている理由は、自社開発・自社生産の【JAPAN QUALITY】を売りにしている部分が大きいのではないかと思います。
日本製というだけで、安心感はありますね。
さらにデータ更新料が無料という利点もあります。
ユピテルは月額料金プラス無線LAN機能付きmicroSDで1万円程、レーダー探知機本体とは別にお金が掛かってきます。
コムテックもmicroSDの購入が要りますので、その分お金が掛かります。
その点セルスターは本体代金だけで良いので、コストパフォーマンスは高いです。
特に小型レーダーなどを気にしない方、または地方の方であまりレーダー自体が多くない方は十分選択肢に入って来るかと思います。
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COMTEC ZERO803V
※引用元:コムテック公式ページ
コムテックも大きな変化は小型オービスへのアプローチになります。
コムテックはレーダー探知機の売り上げが良かったのか、17年は2回のフルモデルチェンジを果たしています。
その売り上げに大きく貢献している要因は、性能の良いドライブレコーダーにあるでしょう。
今や連動機能もあるので、一緒に買う方も多いレーダー探知機とドライブレコーダー。
この競合3社の中では、ドライブレコーダーはコムテックが1番と言えます。
そのおかげか、レーダー探知機の売り上げも伸びている物と思われます。
コムテックのレーダー探知機の特徴と言えば、
【レーダー波探知の情報を自動でユーザー間で共有するシステム】があります。
ただ、コムテックのレーダー探知機は誤報も多いので、誤報の情報が沢山共有されるのでは?という懸念はありますね。
ただドライブレコーダーとセットで購入するならコムテック一択かもしれません。
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最後に
少し長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
注目ポイントを絞って比較していきましたが、3社とも色々な特徴があって一概にどれが絶対に良いとは言い難い所があります。
しかしレーダー探知機の正確性で言うならば、ユピテル製品が頭一つ抜けているというのが私の印象です。
ただ年間会員費が掛かる事もあり、レーダー探知機とは別にお金が毎年掛かって来るのがネックな部分ではありますね。
セルスター・コムテックも使えない何て事は絶対無いので、是非色々探してみて下さい。
3メーカー合わせると多彩なラインナップが出揃いますので、予算などとも交渉しながらあなたにピッタリのドライブパートナーが見つけて下さい。
3社のおすすめ機種も紹介しています!
様々な価格帯を紹介していますので、良ければ参考にしてみてください!



コスパ重視で選びたい方はこちらをご参考に!
