夏が近づいてくると発令される事がある【光化学スモッグ注意報】。
外出は控えるようにとの放送があったりしますね。
最近では、2017年5月20日に千葉県の一部地域で発令され、SNSなどでちょっとした話題になりました。
ニュースなどでも取り上げられることが多くなり、世間の関心が集まっていることが伺えます。
そんな【光化学スモッグ】ですが、その実態はみなさんご存知ですか?
単語だけが一人歩きして、漠然としか理解していない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、光化学スモッグについてわたしが調べた事をこちらにまとめておきます。
発生条件から、症状・予防・対処法までまとめましたので、よろしければご覧ください。
光化学スモッグとその発生条件
光化学スモッグとは、健康に影響を与える事がある大気汚染の一種です。
まずはその正体と発生しやすい条件からです。
工場や自動車から排気された物質が日光に含まれる紫外線と反応して化学反応を起こします。
この化学反応により【光化学オキシダント】と呼ばれる物質が発生し、それが大気と混ざり合った状態が【光化学スモッグ】となります。
発生しやすい条件は以下の通り
・日中、特に日射の強い時
・気温が高め。25℃以上
・風が弱い
5月~9月にかけて発生しやすいですね。
光化学スモッグが発生すると、白く霞がかったような状態になり、周囲の見通しが悪くなります。
日本全体での発生件数は徐々に減少傾向にありますが、一部地域では増加している傾向もあり、やはりまだまだ警戒が必要です。
人体に及ぼす影響と対処法
以下のような症状が現れる場合があります。
・目がチカチカする。異物感。痛み。
・喉の痛み
・皮膚の発赤 etc.
重症例では、目まい、発熱、呼吸困難、嘔吐、意識障害などがあり大変危険です。
特にお子様やご年配の方は影響を受けやすいので、充分に注意してください。
もし、これらの症状が発症してしまった場合は、洗眼やうがいを行ってください。
そして肌をシャワーなどで洗い流す。
体を洗った後は、綺麗な空気の室内で安静にしていることにより概ね回復してきます。
物理的な手法でありますが、軽症の場合はこれらで対処できますので具合が悪くなったら必ず実行してくださいね。
もし上記対処でも回復しない場合は、重症の可能性があります。
速やかに内科を受診する事をオススメします。
光化学スモッグに対する予防法
光化学スモッグは、市販の一般的なマスクでは除去しにくいです。
例えば花粉症やPM2.5対応マスクであっても、光化学スモッグは予防しにくいのです。
ですので、仮に警報や注意報が発令された場合、屋外にいる方は速やかに屋内に避難して下さい。
屋内でも、外の空気を入れない為に窓は完全に締め切りましょう。
日中に発生しやすいので、洗濯物を心配される方もいるかもしれません。
結論から言いますと、洗濯物等の衣服には付着して残留するものではないので心配ありません。
ですが、洗濯物を取り込む際に外に出る事がよろしくりませんので、警報や注意報が解除されるまでは干しっぱなしにしておきましょう。
最後に
今回は【光化学スモッグ】について取り上げさせていただきました。
減少傾向にあるとはいえ、まだまだ安心はできませんね。
ご年配の方やお子様がいらっしゃるご家庭では特に注意していただきたいです。
目に見えない問題は軽視しがちです。
正しい知識を持って、最善の予防・対処する事が重要です。